あれは1995年8月のことでした。お盆休みに会社の事務所に向かう途中、愛車ミラッタをぶつけられてしまいました。そんなに大きな事故ではなかったんですが、だいぶガタが来ていたので「いよいよ買い換えるか」と思っていました。
そんな矢先、昔からの友人であるT君がフェローマックスを紹介してくれたのであります。当時、T君の勤め先の自動車屋さんの駐車場にしばらくの間放置されてあったフェローマックスで、事故ったままのミラッタと交換ということで商談は成立してしまいました。
とりあえずそのまま乗るために車検を取って、フェローマックスな生活が始まりました。僕は360cc2サイクル水冷2気筒というその車に魅了されていったのでした。
まず、手始めに行ったことは、ラジエターのリザーブタンクを取り付ける事でした。ちょうどその頃、仕事をしている現場の近くに解体屋さんがあって、そこで入手(55年頃のスズキキャリーのものです)しました。この当時の軽自動車としては、水冷は珍しいほうですが、今とちがって道路が渋滞しているなんてことはめったになく、リザーブタンクもなければラジエターファンもないのです。今の交通事情に備え、ファン+シュラウドをスズキアルトから流用し、取り付ける予定です。リザーブタンクの取り付けにあたっては、左側フロント部に付いているぐるぐる巻きのホーンを取り外し、そのネジ穴を利用して固定し、ラジエターのドレーン(ラジエターキャップの横から出ている口の部分)に配管しました。外したホーンはフロントグリルの内側にひっそりと取り付けました。
しばらくして、T君より連絡があり、なんと藤枝の山奥の方に同じ型のフェローマックスが農家の片隅においてあるとの事で、場所を確認してすぐに現場に行ってみると、同じ年式で同じデラックスタイプが鎮座していました。その車の所有者と電話番号はT君が調べてくれてあり、しかも譲ってもらう約束までしてくれてありました。後日、所有者に電話連絡をして、4tユニック車で行っていただいてきました。すでに朽ちかけている様にもみえましたが、ボンネットを開けてみると中身はしっかりとしていて、部品取りには最高な程度でした。部品取りのフェローマックスは勤め先の資材置き場に置かしてもらい、仕事が終わってからコツコツとまだ使えそうな部品を外していき、一つ一つ丁寧に磨き、チャック付きのビニール袋に入れて部品名のラベルを貼りました。
クリーム色のフェローマックスは、前オーナーの手によりすでにあちこちへこんでいて、リアシートもほころびていました。そのまま乗るにはちょっとはずかしいので、この際だからレストアしようと決心しました。自宅のガレージにフェローマックスをおさめて、へこんだ部分の補修からはじめました。以前、会社のトラックのフェンダーをぶつけてしまった時に、板金のノウハウをT君に教えてもらった事があったので、それを思い出しながら作業を進めました。まず、左のリアフェンダーから作業をはじめました。やはり素人仕事なのでうまく面がでず、盛っちゃー削っちゃーの繰り返しでした。会社の通勤に使用しながらの板金補修だったので、毎回の作業終了時にはサフェーサー(塗装の下地材でプラサフというものです)を塗り、錆をふせいでいました。だんだんクリーム色のフェローマックスは、ネズミ色とのまだら模様と化し、乗るのにちょっと恥ずかしくなってきました。
秋が終わり朝晩の冷え込みがいっそう増してきた頃、水冷2サイクルのエンジンは始動に苦労するようになってきました。朝エンジンをかけてアイドリングをしてからでないと走り出してくれなくなってきました。そんなある日、アイドリングの排気ガスが臭いと親父に言われ(これまでにも、音がうるさいとか見苦しいなど苦情がでていましたが)、うちでフェローマックスに乗るのは無理だなとおもいました。しかし、そんなことではめげてはいられません。高校の時の同級生で、仕事で下請けをしてくれている友人の家の車庫を借りて、そこでフェローマックスのレストアを続けました。1996年1月のことでした
またある日、T君より連絡がありまして今度は遠州の方にフェローマックスがあるということで、4tユニック車と2tダンプでもらいにいきました。といってもそこは自動車屋さんで、フェローマックス2台とT君のお目当てのカリーナGT、3台あわせて2万円をお支払いしてきました。
とりあえず、手あたり次第に部品を外していき、ウエスで磨きビニールに入れて保管しました。後で取り付けに苦労しないように外す前の写真を撮りながら作業を進めました。窓の外し方がわからず、ウェザースリップが破けたりしました。内装も補器具も取り外し、残るはエンジンのみとなりました。フェンダーは剥離材を使用して塗装をはがし、剥離材の成分で錆びてしまうので、充分な水洗いをしてサフェーサーを塗りました。ブレーキはL55ミラ用のディスクブレーキを移植して、解体屋で買ってきたアルミホイールをつけました。これであわせホイールとはおさらばです。(本当はあわせホイールのほうが旧車っぽくていいんですが、安全のためにディスクブレーキにしました)ここまでの作業で1997年9月になってしまいました。
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それから仕事の関係で、レストア作業が月に一度くらいのペースになり板金補修もなかなか進まず、仕方ないのでとうとう板金屋さんにお願いしてしまいました。その間に、破けたシートを張り替え屋さんにだして、オリジナルの模様と似たような新しいビニールのシートに張り替えてもらいました。たまたま高校の時の同級生の家でシート屋さんをやっていて、そこにお願いしました。
1998年11月板金塗装に出してあったフェローマックスが3ヶ月ぶりに戻ってきました。板金屋さんからの電話をいただいたその日のうちに、T君の勤め先所有のセルフを借りてフェローマックスをガレージに運び込みました。帰ってきたフェローマックスはとってもきれいに仕上がっていて、大穴があいていたフロア部分もきれいにこしらえてありました。「これからどういう風に組んでいこうか」とわくわくしていました。
塗膜はまだ固まっていない為、外装などは後にして、とりあえずドアまわりやインナー・ウェザースリップ等を取り付けました。
1999年4月フェローマックスを止めてあったガレージの持ち主(つれのおやじ)が、車が邪魔だと言い出しました。どうやらレストアがなかなか進行しないのでお怒りのようです。転居先を探して8月にレンタカーを借りて、焼津市三ヶ名の3000円/月の駐車場に移動しました。
それから約半年間放置して、(その時はまだ自力で組み立てるつもりでしたが)とうとう手におえないと判断し、親友の、T君に仕事として組立を依頼しました。時はすでに2000年3月でした。
2001年11月25日作業が再会されました。外した反対の順番に配線やらアクセルワイヤーを取り付ける。ラジエター・ライト・ウインカー・イグニッションコイル等々。保管中に錆が発生していたので、ワイヤーブラシで錆を落としながらの作業で、なかなか先に進みません。錆びたバネ類は赤錆から黒錆に変えるケミカルを塗って対応する。ライトを取り付けようと思ったら固定ネジが折れている&プラスの穴がなめってる〜。急遽ホームセンターへ走り同じ寸法のネジを買う。ドア廻りのウェザーストリップはL70用を接着剤で固定する。ちょっとはみ出すが仕方ない。
リアのブレーキのカップをL55用に交換し、アルミホイールを履きました。加工無しで以外とすんなり収まりました。
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ジャッキアップして、ハブのカバーを外して、ハブナットの割ピンを取り、ハブナットを取る。ブレーキのカップの部分を外すとブレーキシューが現れる。
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で、L55用をはめてハブナットを締めると、固定されてブレーキをかっていないのに回らない。そこで、厚さを比較してみるとちょっとL55のほうが厚い。L38用の裏側を見ると、ハブベアリングの内側に500円玉より大きいワッシャが付いてるのを発見!それを利用して無事回るようになる。つづく...